浮き沈み。
でも、いつか読み返したり、同じ病気がわかった人に正直な今の気持ちを残したいのでアップしときます。
さて、ワンズに会えたことで、嘘のように気持ちが軽くなった。
あんなに止まらなかった涙も嘘のように止まり、生きるためにまた前向きになれた。
髪がどんどん抜けて、ショックと人の目が気になって、引きこもりぎみで、外になんか絶対出たくない。って気持ちになってたのに、出てみよう。なんて気持ちにもなれた。
あたしの、精神状態は正直最悪だった。
水風船のようにパンパンで真横に針があり、少しでも動けば弾けてしまいそうだった。
弾ければ、大袈裟だけど、自動的に死へのカウントダウンは確実に開始する。
ホントにすべてがギリギリの状態だった。
犬に会うことは、今のあたしにとってリスクが高い。それは百も承知。
でも、1番身近で支えてくれてる両親さえも、今にも生きることを放棄しそうな状態のあたしを、見ていられなかったんだと思う。
また上を向かすには、犬だと思ったんだと思う。
犬に会うことであたしの命の危険を心配してくれる人を、ある意味裏切ることにもなった。
それはわかっていた。
ホントに申し訳ないと思う。
でも、あたしは今を乗り越えるには正解だったと思う。
あたしの心は、「肺にカゲ(腫瘍)があり、血液絡みの病気の可能性が高いです。」って言われたときに、バズーカで撃ち抜かれた気がした。
心には、それはそれは大きな穴があいた。
埋めるヒマもなく、すべてを投げ出して準備運動もないまま、全速力の障害物フルマラソンがスタートした。
身体は、抜け殻のままどんどん(検査とか治療)進むけど、心は何個もある障害物を懸命に乗り越え、いっぱい傷付きながら前へ前へ進んだ。
血が出ても傷が痛くても、全速力で走り続けているのに、いっこうに追いつかない。
たまに、何日もかけて乗り越える高い壁もある。
登っては落ち登っては落ちそれでも登るしかない。
ひとつずつ乗り越えたから今がある。
そしてこれからも必死に登る。
でも、犬に会う前の心は傷だらけすぎて登ることさえも無理だったと思う。
犬に会った翌日(29日)、少し疲れてはいたが思い切って出掛けることにした。
犬に会えたことで外に出る勇気が出た。
少し髪を足して、大好きなチャムスのシャツを着てバド仲間とランチに出かけた。
外でみんなでワイワイ食べるのは何日ぶりだろう。この1ヶ月間は確実にないな。
休み休みだけどプラプラショッピングもした。
少しの間、病気のことを忘れられた。
泣いてた数日が嘘のように笑えた。
そして昨日(30日)は通院DAY。
血液検査も問題なし。
腫瘍も抗がん剤が効いて、少しずつだけどちゃんと小さくなってる。
順調。とのこと。
嬉しかった。
そして、次回の4回目(2クール)の抗がん剤をする入院の手続きをしてきた。
そのまま、少し買い物へ。
ちょうど本屋で買い物中に泣けた。(なぜかは内緒)
いや正解には泣くのを我慢したが涙がこぼれて止まらなかった。
帰ってからは、ただただ悲しくて泣けた。
やっと涙が止まって前向きになれたと思ったのに。
あんなに怖かった雷さえも、もうどうでもよかった。
感情なんて、なくなればいいのにと思った。
みんなが言う、元気で明るいみきちゃんはもういない。
いや、ホントは最初からいないのだ。
自分の感情のコントロールもできない、暗い弱ちぃ泣き虫がホントのあたしなんだ。
やっと、壁の上に手がかかってもう乗り越えられる!また先に進める!と思ったのに、足を踏み外して真っ逆さま。
でも、あたしが泣いてようが闘いの日はやってくるんだ。
携帯より。
強そうだけどガラスのこころだってことは、あたしだって最初から知ってたわけでもないけど、強い子だって誤解されることも多かったでしょうに。
こんな大変なことになったけれど、本当のみきちゃんが今みんなの前に出てきたように思います。
バドの皆さんとランチに行ったという日に頂いたメールは、随分変わったなぁと思えるほど力が溢れてたね、嬉しくなりました。
お薬が効いてることもわかり、つらい副作用もみきちゃんの味方だったってことがわかったもんね。
足を踏み外しても、きっとみんなで腕をつかんであげるからね!